Q:ヒートパイプはどんなところに使われていますか?
A:パソコンや電子機器の冷却などの小さなところから、電車や変電所のパワートランジスタの
冷却といった大きなところまで、ヒートパイプは実は身近なところで使われています。
Q:ヒートパイプで冷やすことができますか?
また、どれくらい放熱できますか?
A:ヒートパイプの作用はあくまで熱の移動であり、冷却能力はありません。
空気や水で冷却するか、ヒートシンクや放熱フィン等の冷却部品と組合わせることにより、
熱源から熱を移動させ冷却させることが必要です。放熱量は空気と水との熱交換によって、
ご要望に沿った設計が可能です。
詳細につきましてはお問合せいただきますようお願いいたします。
Q:ヒートパイプの熱輸送量はどのぐらいですか?
A:厚さが1㎜t程度ですと数W、太いものでは数100Wになりますが、あくまで目安となっております。
熱輸送量は使用される形状、設置方法、動作温度で大きく左右されます。
Q:ヒートパイプは何℃まで使用することができますか?
A:管体が銅、作動液が水系のヒートパイプは常温から200℃までの環境で使用することができます。
Q:ヒートパイプの大きさと形状を教えていただけますか?
A:厚さ1.5mmで扁平型のものから、φ3、φ4、φ6、φ8の丸パイプ形状のものがあります。
Q:ヒートパイプには銅地肌とメッキのものがありますがどうしてですか?
A:銅地肌の場合は変色してしまうため、お客様のご要望に応じてメッキ加工が可能となって
おります。
Q:ヒートパイプを曲げたり潰したりできますか?
また、つぶれたり打痕があったらどうなりますか?
A:曲げたり扁平にすることは可能ですが、最大熱輸送量は小さくなってしまいますので、
実験的に確認をする必要があります。
小さい打痕やツブレに関しましては大きく性能を変えることはありません。
Q:ヒートパイプはタテ・ヨコどのように使ったらいいですか?
A:熱輸送能力を最大限に引き出すには、冷却部を上方にしたボトムヒートでの使用をおすすめ
いたします。
Q:ヒートシンクとヒートパイプとの接合はどうしたらいいのですか?
A:伝熱グリスを介して圧着したり、半田(鉛フリー)付けしたりして密着します。
アルミパイプなどに熱嵌合する方法などもあります。
Q:ヒートパイプは環境にやさしいと言われますがどうしてですか?
A:銅ヒートパイプは容器に銅、作動液に水を使用しているため、環境に対し悪影響を与えません。
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