ファンモーターとは

サーマルテクノロジー

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ファンモーターとは?

ファン(羽根)を回転させることにより風力を発生させ、発熱体の強制冷却を行います。

 

ファンモーターの種類

■プロペラファン

ファンの画像

回転軸方向に風を発生させるファンモーターです。風の流れが回転軸に沿っており、コンパクトな構造です。

大きな風量が得られるため、機器内部の全体を冷却するような、換気冷却の用途に適しています。

 

■ブロアファン

ブロアファンの画像

円筒状に配したランナー(前向き羽根)の遠心力により、回転軸にほぼ垂直な向きに旋回流を作ります。

旋回流はスクロールにより整流され、圧力も上昇します。静圧が高く、吐出口を絞り一定方向に風を集中するため、局部冷却や風の通りにくい装置の冷却、ダクトを用いた送風にも適しています。

 

ファンの選定方法

■装置の発熱をファンによる強制空冷で全て放熱すると仮定した場合

装置の発熱量:V(W)許容温度上昇量:K(K)必要動作(換気)風量:Q(’ ㎥/min)とすると、

Q’=V/(20×K)

例:装置の発熱量が100W、許容温度上昇量が20Kの時に必要な風量は

Q’=100/(20×20)≒0.25(㎥/min)

ファンを実際に装置に組み込んだ際の動作風量は、風量-静圧特性と装置の圧力損失から求められますが、圧力損失は測定装置がないと求められないため、一般的に動作風量の1.5倍~2倍(安全率)を選定します。

仮に動作風量が最大風量の1/2とすると、

最大風量 Q(㎥/min)

Q’=Q×1/2

Q=Q’×2=0.25×2=0.5(㎥/min)

よって最大風量 0.5 ㎥/min以上のファンを選定すればよいということになります。

■選定したファンの確認

発熱量V(W)の装置を最大風量Q(㎥/min)のファンで冷却した場合の装置内部の温度上昇K(K)は(ただし動作風量は最大風量の1/2)

K = V/(20×Q×1/2)

 

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