メカトロ(mechatronics)テクノロジー

トルクヒンジ(軽量/重量)

  • アシスト
  • フリーストップ
役割・原理・構造

オフィス向け(業務用)の複写機などに多く見られる、比較的重量のあるフタを、軽く持ち上げられるように設計されたヒンジです。
開閉アシスト機能とフリーストップ機能を兼ね備えています。

基本仕様
  • 1フタの重量対応
    軽量トルクヒンジ:MAX 4kg程度
    重量トルクヒンジ:MAX 20kg程度
  • 2動作
    約15度以下で落下します。
    約15度~約60度でフリーストップします。
  • 3耐久回数
    10~15万回
特長
アース対応可能

本体と蓋を金属性部品により接合する場合は、導通性が確保されます。
樹脂部品の場合は、別途アース部材を設けることで、導通性を確保致します。

ダンパー搭載可能

フタを閉じる際の音低減や品位向上のために有効です。

個別設計対応

本品は標準品では無く、お客様の要望に合わせて形状を作成しています。
(重量やバランスがお客様ごと、製品ごとに異なるため)

当社の技術力
国内シェアトップは高い技術力の証

トルク特性や耐久性など、最終製品に求められる要件を高い次元で満たす軽量ヒンジは、主要OA機器メーカーで採用され、
国内トップのシェアを誇ります。

柔軟かつ迅速な顧客対応

お客さまのご要望に合わせた形状、仕様、フィーリングを実現致します。
「もう少し小さく」「もう少し大きく」「もう少しスムーズに」、「帰り(戻り)だけ少し軽く」、
「このあたりから自重落下するようにしたい」など、感覚的な言葉でのご要望に対しても、
数値化・管理し、安定した品質の製品をお届けいたします。

  • 自社設計担当者による開発/設計のため、迅速な対応を致します。
  • 独自ノウハウの蓄積により、お客さまのご要望を実現致します。
  • 解析/シミュレーションにより、高品質な製品をお届け致します。
  • 新商品・要素開発の取組みにより、新たな価値をご提案致します。
  • モデル検討イメージ
  • 強度解析イメージ
  • 流動解析イメージ
製品
ADFリフト高トルクヒンジ
特長
  • 高トルクヒンジは、産業用機器における諸々の蓋を開閉する際に、オペレーターの操作感を良好にするためのヒンジです(アシスト機能)
  • 複写機上面ADF(Auto Document Feeder:原稿自動送り装置)は重量があるので、開閉角度内ほぼ全域で開閉。
    装置のばね荷重とバランスをとり、あらゆる角度で静止させる必要があります(フリーストップ機能)
  • 厚みの異なる被写体に、隙間の無い蓋締めができます。(ペーパーからブックまで使用可能で、0~50mmの厚さに対応可能です)
  • ストッパー機能、アース板付きの対応も可能です。
  • お客さまのご要望に応じた取付け形状、動作仕様にご対応致します。
使用用途
  • 複写機(コンタクトガラス上装置)や各種産業用筐体の上蓋や上カバーなどの開閉
  • ADFリフト高トルクヒンジの写真

チルトヒンジ

  • フリーストップ
役割・原理・構造

チルトヒンジは主に、軸(固定部材)・ブラケット(可動部材)・摺動ワッシャー・バネから構成されています。
可動部材と摺動ワッシャーにバネ荷重を負荷することで、摩擦トルクを発生させます。
この摩擦トルクにより、蓋や操作パネルを保持(フリーストップ)させたり、任意の動作を実現致します。

基本仕様
カシメタイプ
  • カシメタイプとは回転中心軸部をカシメることで、製品を固定しているタイプです。(下図参照)
  • ΦA寸法の大きさにより、使用できるトルク値が決まります。
カシメタイプのチルトヒンジの基本仕様画像
標準径 (φA)
  • φ8
  • φ12.5
  • φ16
トルク値 (最大値)
  • 0.35 N・m
  • 1.8 N・m
  • 4.0 N・m

※上記表は最大値で表しています。標準径は弊社標準部品の径と成ります。

ナットタイプ
  • ナットタイプとは回転中心軸部をナットで固定しているタイプです。(下図参照)
  • ΦA寸法の大きさにより使用できるトルク値が決まります。
ナットタイプのチルトヒンジの基本仕様画像
標準径 (φA)
  • φ10
  • φ16
  • φ20
トルク値 (最大値)
  • 1.2 N・m
  • 8.0 N・m
  • 12.0 N・m

※上記表は最大値で表しています。標準径は弊社標準部品の径と成ります。

基本動作
フリーストップタイプ

オペレーターが任意の位置で止める事が可能なタイプ。
どの角度においても、一定の摩擦トルクです。

カムタイプ

下図イメージのようなカムを組み込むことで、ある角度からトルクを小さくする、大きくする、クリックさせるなどの動作を実現いたします。
カムなどの部品が入るため、基本仕様図のB寸法は大きくなります。
また、カムにすることで摺動面(摩擦面)が減るため、同一径においては基本仕様のトルク値よりも小さな値での設定となります。

ロータリーダンパー

  • スローダウン
役割・用途・特長

回転力を減衰させ、蓋などの開閉動作時に手を離してもソフトでスムーズな品位ある動作を実現します。
家電、OA機器の蓋やカバーの開閉部、操作部等にお使いいただけます。
使用角度の制限は御座いません。
回転速度により制動トルクは変化致します(速度が上がるとトルクも上がる)
使用環境温度も制動トルクに影響します(温度が上がるとトルクは下がる)

タイプ
両方向タイプ
  • 往復両方向にトルクを発生させます。
ワンウエイタイプ
  • 1方向にのみトルクを発生させ、逆方向は空転します。
  • ゆっくり閉まり、軽く開く動きが可能となります。
ギアユニット
  • ギア列を組むことにより、比較的重い開閉部などにも対応可能です。
  • ロータリーダンパーの写真
  • ギアユニット化したロータリーダンパーの写真