【解析事例】吸着用途② 所定の吸引力を超える設計解

マグネットテクノロジー

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課題:所定の吸引力を超える設計解

■解決の着眼点

バックヨークのサイズとその効果

 

■条件

吸引力・・・0.7N以上
磁石の厚さ・・・2.5mm以下
ヨークの厚さ・・・0.5mm以下
空間ギャップ・・・3.5mm

 

■結果

A B C D
構造 バックヨーク付磁石 バックヨーク付磁石 3.6mmスライド バックヨーク付磁石 バックヨーク付磁石
磁石サイズ(mm) 7.5×5×2.5 7.5×5×2.5 7.5×7.5×2.5 7.5×7.5×2.5
磁石個数 2個 or 1個多極 2個 or 1個多極 1個 1個
ヨークサイズ(mm) 15×5×t0.5 15×5×t0.5 10×10×t0.5 15×15×t0.5
吸着板サイズ(mm) 16×6.6×0.5 16×6.6×0.5 10×10×t0.5 15×15×t0.5
空間ギャップ(mm) 3.5 3.5 3.5 3.5
磁気分布(コンター図) 吸着用途の解析事例②におけるAの磁気分布のコンター図。解析結果の表で使用。 吸着用途の解析事例②におけるBの磁気分布のコンター図。解析結果の表で使用。 吸着用途の解析事例②におけるCの磁気分布のコンター図。解析結果の表で使用。 吸着用途の解析事例②におけるDの磁気分布のコンター図。解析結果の表で使用。
計算吸引力(N) 0.71 0.68 0.36 0.77
漏洩磁束密度(mT) 230 230 100 90
磁石体積(㎣) 187.5 187.5 140.6 140.6
ヨーク体積(㎣) 37.5 37.5 50.0 112.5
吸着板体積(㎣) 52.8 52.8 50.0 112.5

 

■解説

磁気を利用した吸引効果を上げる場合、磁石のサイズを大きくすることが一般的であるが、この課題では厚さ制約があり、面積もあまり大きくできないことが前提としてあったため、ヨークの助長効果を追求した。
結果を見ると、Dが最も吸引力が高く、漏洩磁束密度も小さい。
ヨークと吸着板の体積は一番大きいが、高価な磁石サイズを小さくしてあるので、コスト上のメリットは十分にある。
これらのケーススタディの中で、最も効率的な設計はDと言える。

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