課題:磁束の集中コントロール
■解決の着眼点
磁束の集中構造の工夫
■条件
空間磁束密度800mTの確保
磁石の対向吸引力の半減
空間ギャップは10mm以上
■結果
| フロントヨーク | ギャップ中心磁束密度(T) | 対向吸引力(N) | |
|---|---|---|---|
| 磁気解析 | 無し | 0.94 | 1477 |
| 有り | 0.91 | 789 |
![]() |
![]() |
■解説
ある空間ギャップに生じる磁界の磁束密度を上げるには、磁石間ギャップを小さくしていく手法が効果的であるが、それは同時に磁石同士の吸引力を大幅に増大させるため、組立工程が非常に困難になる。
これは、作業上の事故/怪我を引き起こす要因となる。
これに配慮した設計解の一つとして、図のように磁石の上に三角形の磁性体を配置してみると、その分、磁石間距離を引き離すことができ、かつ磁束を集中する効果があるため、磁束密度をほぼ同じ水準に保つことができる。
この事例では、磁束密度は約3%の差が出たが、対向吸引力は約半減することができ、所定の空間ギャップと空間磁束密度を確保することができた。
▼関連記事
▼関連製品・他






