【解析事例】センサ用途② パテントフリーの代替磁石提案

マグネットテクノロジー

▲ PAGE TOP

課題:パテントフリーの代替磁石提案

■解決の着眼点

サマコバ磁石の活用

 

■条件

初期モデルは角型ネオジム磁石(40材)
サイズ・・・4.5mm×4.5mm×t 0.8mm

センサ用途の解析事例②における磁石の上面図と側面図

 

■結果

材質 形状 縦(mm) 横(mm) 高さ(mm)
初期モデル ネオジム40 角型 4.5 4.5 0.8
提案1 サマコバ28 角型 4 4 1.5
提案2 サマコバ28 丸型 φ4 φ4 1.8

※磁化方向寸法は高さ方向

センサ用途の解析事例②における磁石中心からの回転半径15mm磁束密度分布

 

■解説

センシングに使用する磁石においては、空間ギャップを伴う使い方がほとんどである。
磁束は、磁石から遠くなるほど急激に弱くなる性質があるため、初期モデルのように磁力の強いネオジム磁石を選定する傾向があるが、ネオジム磁石特有のパテントに関する制約が存在するため、ビジネスにおいてコストとのバランスがとれないケースが稀にある。
このような場合、パテントフリーのサマコバ磁石を採用し、磁石のサイズを変更することによって、ネオジム磁石の性能に代替できる。
ホールICなどの磁気センサは、動作に必要な外部エネルギーを磁束密度として定義しており、ここが吸着力用途とは大きく異なる。
磁石が持つ磁気エネルギーの大小に着目してしまうと、ネオジム磁石の代替は不可能と考えがちになるが、磁束密度に着目すると、各寸法を工夫することで、この例のような解が成立する。
上記グラフは、サマコバ磁石でも、センサが動作するために必要な磁束密度は十分に得られることを示しており、これにより、取引上、パテントを気にする必要がなくなる。

  磁気解析についてのお問い合わせはこちら  

 

▼関連記事

 

▼関連製品・他