ペルチェ素子とは

サーマルテクノロジー

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ペルチェ素子とは?

ペルチェ素子は、半導体に電流を流すことで素子の片面を吸熱させ、反対面を発熱させることによって、素子両面に温度差を発生させ、吸熱側(低温側)から発熱側(高温側)に熱を移動させる熱移動装置です。
電流の極性を変えることで、吸熱面・発熱面が入れ替わり、電流の大きさに比例して熱の移動量を変化させられます。

 

ペルチェ素子の特長

1.応答性が良い(すぐ冷える・温まる)

2.小型・軽量である

3.フロン等の冷媒を利用していないのでエコロジー

4.電流の極性を変えることで、冷却・加熱の双方を行える

5.ペルチェ素子自体には可動部分が無いため、振動・騒音が無く長寿命

 

ペルチェ素子の基本構造

ペルチェ素子の基本構造のイメージ図

上図がペルチェ素子の基本構造です。

ペルチェ素子はN型・P型半導体が金属板によって接合されており、この構造が直列にいくつも繋がり構成されています。
この構造に直流電流を流すと、N→P接合部分では吸熱現象が発生し、吸熱側から発熱側に熱の移動が発生します。
この時、発熱側に発生する発熱量は吸熱量に消費電力によるジュール熱が加わるため、放熱手段を備えておかないと、はんだの融点を超えてしまい故障の原因となります。
電流の向きを逆にすることで、発熱・吸熱面を逆転することができます。

 

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