摩擦と潤滑

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境界潤滑膜と境界潤滑

摺動する固体の面と面の間に潤滑油やグリースを介在させると、固体面に境界潤滑膜と呼ばれる平面的な膜が形成されます。(潤滑油量が少ない場合)固体が荷重を受けるとき、境界潤滑ではその荷重は真実接触部(凸凸部)で支えられることになりますが、これ以外の面は境界潤滑膜が形成された状態となります。(真実接触部も境界潤滑膜が破断されてから、接触・凝着することとなる)

流体潤滑

摺動する固体の面と面の間に十分な量の潤滑剤が介在するとき、固体と固体の間に潤滑剤が絶えず存在し、流体潤滑となります。このとき固体の摺動面同士は非接触であり、摩耗(アブレシブ摩耗・凝着摩耗)が生じることはありません。摩耗粉や異物は排出され、温度上昇も抑止できます。

荷重を広範囲で受けるため、面圧が低くなり歪みや変形を抑えることができます。
(見かけの接触面積=真実接触面積となる)

潤滑剤(流体)が漏れ出ない構造や常時供給するための仕組みが必要となります。

潤滑状態の推移

一般に、滑り速度が大きい方が流体潤滑になりやすいです。
滑り速度と摩擦係数は、以下のイメージとなります。

図17

図.ストライベック曲線

 

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