潤滑剤の分類
気体 | 空気、ガス |
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液体 | 水、潤滑油 |
半固体 | グリース |
固体 | 固体潤滑剤 |
潤滑油の分類
鉱油(石油系) | パラフィン系 |
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ナフテン系 | |
非鉱油(石油)系 | 合成油(炭化水素系、エステル系、シリコン系、フッ素系…) |
動植物油脂 |
※基油(鉱油、非鉱油)で約9割を占めており、残りは添加剤となっています。
粘度
機械の潤滑には適した粘度があります。
例えば、早く回る機械には低粘度の潤滑油、高負荷がかかる機械には高粘度の潤滑油が適しています。
・粘度が高い:抵抗が大きくなるが、油膜が切れにくくなる
・粘度が低い:抵抗は小さいが、油膜が切れやすくなる
代表的な基油の性状・性能
基油の種類 | 鉱油系 | 合成油系 | |||||||||
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ナフテン系 | パラフィン系 | ジエステル | ポリオールエステル | ポリαオレフィン | アルキルジフェニルエーテル | シリコーン | パーフルオロポリエーテル | ポリアルキレングリコール | |||
構造式(代表例) | |||||||||||
略称 | MO | MO | (DOS) | POE | PAO | ADPE | (PMS) | PFPE | PAG | ||
性状︵代表例︶ | 密度 (g/cm3) |
15℃ | 0.92 | 0.88 | 0.92 | 0.96 | 0.83 | 0.89 | 1.00 | 1.91 | 0.93 |
動粘度(mm2/s) | 40℃ | 95.1 | 99.0 | 11.9 | 32.4 | 30.1 | 97.0 | 74.1 | 168.0 | 56.1 | |
100℃ | 7.82 | 11.1 | 3.30 | 5.91 | 5.76 | 13.2 | 29.3 | 18.2 | 10.8 | ||
粘度指数 | 2 | 97 | 149 | 128 | 137 | 124 | 407 | 121 | 187 | ||
流動点(℃) | -22.5 | -12.5 | <-60 | -50 | <-60 | -40.0 | <-50 | -30 | -42.5 | ||
引火点(℃) | 216 | 272 | 221 | 282 | 240 | 286 | 275 | >300 | 220 | ||
性能 | 潤滑性 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ✕ | ○ | ○ | |
耐熱性 | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ||
酸化安定性 | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ||
低温性 | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ||
対ゴム性 | △ | ○ | ✕ | ✕ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ||
対樹脂性 | △ | ○ | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ✕ |
◎:優れている ○:良好 △:普通 ✕:劣る
参考:日本トライボロジー学会グリース研究会編:潤滑グリースの比較と応用 養賢堂(2007)16
添加材の種類・機能
酸化防止剤 | オイルの酸化を防止し、オイル寿命を延ばす |
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防錆剤 | 水や酸素から守り、錆を防止する |
消包材 | 泡の発生を抑制し、発生した泡を消化する |
清浄分散剤 | スス・汚れを粗い落とし、オイル中に分散させる |
腐食防止剤 | 鉄以外の金属の腐食を抑止 |
乳化剤 | 水と油を混ざりやすくする |
油性向上剤 | 金属表面への付着力を高め、油膜を強くする |
粘度指数向上剤 | 粘度の温度変化を小さくする |
摩擦調整剤 | 金属表面に付着・反応し、摩擦係数をコントロールする |
極圧添加剤 | 強い荷重がかかった際に、焼き付きを起きにくくする |
流動点硬化剤 | 低温でも固まらないようにする |
グリースの構成
基油(鉱油・非鉱油)+添加剤+増ちょう剤で構成されており、基油+添加材で8~9割、増ちょう剤で1~2割となっています。増ちょう剤が多いほど固いグリースとなります。
潤滑油と比較したグリースのメリット/デメリット
メリット | デメリット |
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