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タングステンシートの解説

タングステンとは

(1)タングステンとはレアメタルの一種で、銀白色の重く硬い物質です。
(2)タングステンの比重は19.30(純タングステン)あります。
(3)金の比重は19.32なので、タングステンはほぼ金と同等の比重があります。

タングステンシートの作り方

・タングステン粉にバインダーと呼ばれる塩素化ポリエチレンを混ぜ合わせます。
・ハンバーグで例えるとひき肉がタングステン粉で、パン粉が塩素化ポリエチレンとなります。
・この二つを合わせ練り込み、カレンダ圧延するとタングステンシートが出来上がります。 タングステン圧延

タングステンシートの特長

(1)金と同等の高い比重があるので、X線やγ線を遮蔽することができます。
(2)柔軟性の優れており、ハサミやカッターなどで切れるため、加工が容易です。
(3)長尺(ロール品)での提供が可能なので、広い範囲に使用できます。
(4)RoHS2対応製品で、環境負荷物質が含有していないため、環境面でも安心です。

タングステンシートの使用例

(1) X線検査装置(手荷物用)

・装置からX線が漏れないように、タングステンシートで入口と出口を隠します。
・タングステンシートは好きな大きさや形状にカットして使えるので便利です。 tungsten_2

(2) X線検査装置(食品用)

・食品に異物が混入していないかX線で調べる装置で、外部にX線が漏れないようにタングステンシートで
被います。
・タングステンシートには摩耗フィルムが貼られているため、タングステンシートが食品に触れても摩耗
しません。
・フィルムの色を青くすることで、食品にフィルムが付着した際に、すぐにわかるようになっています。 tungsten_3

(3) レントゲン装置(医療用)

・レントゲン装置で使われている機器をタングステンシートでカバーすることにより、X線による装置の劣化を防ぎます。
・レントゲンの受像機にも使えます。 tungsten_4

(4) その他

(a)回転レベル計:タングステンシートの比重を利用し、回転レベル計内にある回転体のバランスを取るのに使用します。
(b)ドライバー:ゴルフのドライバーにタングステンシートを貼り付けることでドライバーの重量を増やし、飛距離を伸ばします。
(c)ハイブリッド車:電動ブラインドなど、振動が発生する場所にタングステンシートを使用することで、振動を防ぎます。
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X線遮蔽性能

測定サンプル
HW7-03(0.3mm厚さ)
HW7-04(0.4mm厚さ)
HW7-05(0.5mm厚さ)
HW11-06(0.6mm厚さ)
HW11-10(1.0mm厚さ)
測定方法:JIS Z 4501 『X線防護用品の鉛当量試験方法』に準拠

tangsten_6 *公的測定機間による測定

 

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γ線遮蔽性能

測定サンプル:HW11 シート厚さ 1.3mm、2.5m、3.7mm
線源:コバルト60(Co60)線源  10MBq セシウム137(Cs137)線源  10MBq
測定方法:床から1m高さで線源と検出器端までの距離を、コバルト60で25cm、セシウム137で15cm 離し、サンプルがない場合とある場合について、線量率をそれぞれ10回測定した平均値よりγ線遮蔽率を算出する。


コバルト60線源
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*東京都立産業技術研究センター 測定(成績証明書 : 23依開バ 第576号)
セシウム137線源
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*東京都立産業技術研究センター 測定(成績証明書 : 23依開バ 第578号)
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